再整備中のモトコーひっそりと 古着、レコード、中古家電…歴史刻んだごった煮の姿は今
2022/09/02 11:00
シャッターが下ろされた「モトコー4番街」の通り(手前)の先に、装いを変えた「3番街」が見える=神戸市中央区元町高架通
戦前、戦中、戦後と、神戸の歴史を刻んできた元町高架通商店街(JR神戸-元町駅間、通称・モトコー)。店舗が並ぶ1・1キロの高架下は2018年から再整備が始まり、新旧のコントラスト際立つ光景が現れている。
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飲食店をはじめ、衣料品やレコード店など多種多様な業種が並んでいたモトコーでは多くの店舗が廃業、または市内各地へ移転を進めており、重く下ろされたシャッターには閉店のあいさつや移転先を伝える紙が張られる。
終戦後は食糧や生活物資を求める人たちでにぎわい、高度経済成長期からバブル期には家電製品の買い付け客らが国内外から訪れた。そのモトコーは今、先に再整備が進む「3番街」「7番街」で新たな装いを見せ始める。
新施設は来月から順次、開業の見通し。モトコー内での移転、入居を決めた店主の一人は「新たな場で高架下の文化を続けたい」と話す。(長嶺麻子)