11日間で100演目、温泉街も高原も空きビルもステージだった 豊岡演劇祭が閉幕
2022/09/25 20:13
路上パフォーマンスや夜市でにぎわう豊岡市役所前=25日夜、豊岡市中央町(撮影・丸山桃奈)
兵庫県豊岡市などで開かれていた「豊岡演劇祭2022」が25日、閉幕した。主催者側が団体を招待する「公式プログラム」と、公募制の「フリンジプログラム」を合わせると約80団体が参加し、11日間の会期中の来場者は延べ1万人を超えたという。
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「5年でアジア最大、10年で世界有数の演劇祭」を掲げて2020年から始まり、21年は新型コロナウイルス禍で中止に。今回はエリアを養父市や香美町に拡大し、参加団体も増えた。
台風14号の影響で一部の屋外演目が見送られたが、計約100演目が発表された。豊岡市の竹野海岸や神鍋高原のキャンプ場、城崎温泉街、空きビルまでさまざまな場所が会場となった。
最終日は、芸術文化観光専門職大学で若手劇団による上演や、同市但東町の神社に残る農村歌舞伎舞台で子どもたちも出演する民話を基にしたオリジナル神楽の発表などがあった。
フェスティバルディレクターの劇作家平田オリザさんは「メインの演目があって、フリンジやナイトマーケットも楽しむという演劇祭の形を見てもらえたのでは」と話した。(石川 翠)