「アワイチ」に続く目玉となるか 大鳴門橋の自転車道、斎藤知事「23年度着工目指す」
2022/10/08 05:30
報道陣に公開された大鳴門橋の下層部。鉄骨のある空洞のスペースに自転車道の敷設を目指す
兵庫県の斎藤元彦知事は7日、大鳴門橋を視察し、徳島県と連携して検討している同橋での自転車道整備について「必要な手続きを経て、来年度の工事着手を目指したい」と話した。
関連ニュース
大鳴門橋の自転車道、斎藤知事「壮大なロケーション。走ってみたくなった」
須磨から淡路島へ、海上航路が実現 「アワイチ」など自転車需要に照準 神戸市
小6の仲良し3人組、自転車で淡路島冒険の旅 島内1周150キロ、悪戦苦闘の2日間
壮大な渦潮を見下ろす自転車道が実現すれば、淡路島を1周する「アワイチ」が人気のサイクルツーリズムで、新たな目玉として期待される。
両県は2018年度から自転車道の敷設に向けた検証を開始。橋は全長1629メートルの上下2層構造で、下層は新幹線を通せる強度があるが、レールなどはなく空洞の状態となっている。
想定ではこのスペースに幅4メートルのアスファルト舗装を施し、両側に高さ2・5メートルの防護柵を取り付ける。精密模型の風洞実験などを重ね、19年度に安全を確保できるとの結論が出ていた。
橋の下層部などを視察した斎藤知事は「自転車はCO2(二酸化炭素)を出さない究極のエコツーリズム」と期待感を示した。(内田世紀)