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大鳴門橋の自転車道に現実味 斎藤知事「壮大なロケーション。走ってみたくなった」

2022/10/08 05:30

 兵庫県の斎藤元彦知事が7日、大鳴門橋(おおなるときょう)の視察で自転車道の整備へ前向きな姿勢を示した。同県南あわじ市の守本憲弘市長や観光関係者らと意見を交わし、「壮大なロケーション。私も自転車で走ってみたくなった」と語った。

 県などが世界遺産登録を目指す鳴門海峡の渦潮。その上を走る自転車道構想も、県が徳島県と連携して進めている。また、南あわじ市と鳴門市の飲食店や宿泊施設が連携し、海産物などを使ったご当地グルメのメニュー開発に取り組むなど、広域観光の機運が高まっている。

 知事視察に同行した守本市長は、「自転車道は地域の悲願。瀬戸内海を1周する『セトイチ』実現などへの起爆剤としても期待される。早期実現を」と重ねて要望した。

 自転車道構想に合わせて南あわじ市は、橋脚に接続する「道の駅うずしお」の周辺を整備中だ。1970年築の道の駅は老朽化のため建て替える計画。景観に配慮したデザインにし、屋上に展望デッキを設ける。周辺にサイクリストが走りやすいアクセス道路をつくる。来年1月に解体工事を始め、2025年春の完成を目指す。

 さらに、近くの大鳴門橋記念館で駐車場の拡張工事が終わり、同記念館と道の駅の中間にある「笹山駐車場」をシャトルバスの発着拠点として拡張している。斎藤知事は道の駅について、「地域観光の拠点となるような施設にしてほしい」と期待を寄せた。(内田世紀)

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