「言われた側、精神的にインパクト」明石市長の問責決議案巡る暴言で斎藤知事がコメント

2022/10/12 17:19

兵庫県の斎藤元彦知事

 兵庫県明石市の泉房穂市長が自身への問責決議案を巡り、市議2人に「賛成したら許さんからな」などと発言した問題で、兵庫県の斎藤元彦知事は、12日の定例会見で「言われた側からすると、すごく精神的にインパクトのある事案だったのでは」とおもんぱかった。 関連ニュース 兵庫・明石市長、問責「賛成したら許さん」「次の選挙で落とす」決議案巡り市議らに発言 泉・明石市長の課税額投稿 一部市議が刑事告発へ 議会可決の百条委報告は「秘密漏えい疑い」 子育て支援大賞「受賞条件に金銭要求された」 泉・明石市長の投稿に受賞市町が困惑、実は…

 同市では、一部の会派を除く市議会と泉市長との対立が続いている。斎藤知事は「首長と議会がそれぞれの主張を持つのは当然だが、対立が続くのは望ましくない」と指摘。ともに住民に選ばれた立場として「互いに率直に意見を出し合い、合意形成を図ることが大事」と述べた。
 泉市長は8日に同市内の小学校であった式典に出席した際、来賓の女性市議に顔を近づけて「(決議案に)賛成したら許さん」と3度繰り返した。その後、男性議長にも「問責なんか出しやがって。次の選挙で落としてやる」などと発言した。2人には電話で謝罪した。(田中陽一)

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