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泉房穂明石市長
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泉房穂明石市長

 兵庫県明石市の泉房穂市長(59)が8日、自身への問責決議案提出を予定する同市議会の会派の議員らに対し、「賛成したら許さんからな」「次の選挙で落としてやる」などと発言したことが分かった。泉市長は正確な文言は覚えていないとしつつ「きつい言い方をして(市議が)ショックを受けたのは事実なので、おわびした」と話している。

 8日に市内の小学校であった式典の開式前、泉市長が同じく来賓の飯田伸子市議(公明党)に、顔を近づけて「賛成したら許さん」と3度繰り返した。その後、榎本和夫議長(自民党真誠会)に「問責なんか出しやがって。議員みんな、次の選挙で落としてやる」などと発言。元公明党市議にも同様の発言をした。式後、泉市長は3人に謝罪の電話をかけた。

 神戸新聞社の取材に、飯田議員は「議案への賛否は議員が自分で考えるべきで、市長から指示されるものではない。議決権の侵害だ」と不快感をあらわに。榎本議長は「議長は問責決議案を提出する側ではなく、受け取る側なのに…」と戸惑いを隠さない。

 取材に対し、泉市長は「市政運営を一生懸命やっているのに『なにが問責やねん』とカチンときて、きつい言い方をしてしまった」と釈明。「問責決議に賛成しないでほしいとお願いする趣旨だったが、言い方や表現が不適切だった」と話した。

 問責決議案は「相反する考えを排除する泉市長の言動が危険で不適切」とする内容で、自民党真誠会や公明党など4会派が12日に提出を予定している。

 泉市長は2019年、「火を付けて捕まってこい」などと市幹部に発言していたことが明らかになり辞職。出直し市長選で当選した後の20年には「もう議員辞めてまえ」と市議に言い、謝罪している。(長尾亮太)

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