松野官房長官「文書管理はルールに従って」 少年A全記録廃棄、詳細な言及避ける

2022/10/20 19:00

「全国的に社会の耳目を集めた事件」などと、特別保存(永久保存)の対象例を示した最高裁通達

 神戸連続児童殺傷事件の全記録が廃棄された問題を巡り、松野博一官房長官は20日の会見で、最高裁の内規に抵触するかどうか政府見解を問われ、「文書管理は、裁判所の定めるルールに従ってなされるべきもの」として詳細な言及を避けた。 関連ニュース 長崎小6女児殺害の記録も廃棄 「特別保存」機能せず、少年A全記録廃棄問題 民事記録を大量廃棄、3年前にも問題に 全国の裁判所 少年事件に光当たらず、判断分かれる 「調査はしない」神戸家裁、繰り返し強調 少年A事件の全記録廃棄 改めて「不適切」は認める

 神戸家裁が記録を廃棄した経緯が不明であるにもかかわらず、最高裁が調査に否定的な考えを示していることについても「裁判所における少年事件記録の取り扱いに関する事柄であり、政府として答える立場にない」とした。(永見将人)

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