五国の歴史伝える「ひょうごはじまり館」11月開館 江戸のいけすも再現、当時の活気体験

2022/10/21 17:05

兵庫県の成り立ちを知ることができる博物館「ひょうごはじまり館」=神戸市兵庫区中之島2

 兵庫県の成り立ちと多様な五国の魅力を伝える県立の博物館「ひょうごはじまり館」が11月24日、神戸市兵庫区中之島2に開館する。昨年11月にオープンした「県立兵庫津ミュージアム・初代県庁館」に隣接する関連施設。ミュージカル仕立ての歴史ドラマを巨大モニターで投映するほか、映像技術を使った「バーチャルいけす」など体験型の仕掛けをそろえ、幅広い世代で親しめる構成という。 関連ニュース 紛らわしいのが共通点 神戸と横浜、地名にまつわるこんなところが似ていた 徳川家の娘は「特別待遇」 将軍との交渉ルートも? 姫路藩に嫁いだ喜代姫 秘話ひもとく日記発見 外圧に備えるための施設が…幕末の神戸海軍操練所、開港後は英国領事館に 旧居留地、転換期の歴史を体現

 神戸市兵庫区沿岸は平安時代には大輪田泊と呼ばれ、外国と都を結ぶ瀬戸内海の交通の要衝となった。平清盛の大改修を経てターミナル港として栄え、鎌倉時代には兵庫津の名称で知られるようになる。日米修好通商条約によって国際貿易港で発展し、新暦で1868年7月12日には摂津や播磨などを束ねる県が置かれ、兵庫県が誕生した。
 博物館では、千年を超える歴史を持つ兵庫津を学び、楽しめる工夫を施す。エントランスには、関連文化財が日本遺産の北前船をモチーフにしたあんどんを天井に浮かべ、床に兵庫県誕生当時の兵庫津を描いた鳥瞰図を配置し、歴史探訪へといざなう。
 幅13メートル、高さ3メートルの「兵庫ダイナミックシアター」は、兵庫県が成立する歴史ドラマを歌って踊るミュージカルにアレンジしたショートムービーを上映する。江戸時代に大型のいけすが設けられ、にぎわった「兵庫の生洲」をプロジェクションマッピングで再現。当時の活気を味わえ、魚取りの疑似体験もできる。ほかに、人工知能(AI)技術で着色した県内各地の古い写真に写り込め、タイムスリップ気分も楽しめる。
 開館後は、博物館自体を舞台に見立てる「ユニークベニュー」の手法を取り入れ、多彩な行事も企画する。11月27日には、同市兵庫区出身の美術家やなぎみわさん演出の「はじまりライブ」を開催。兵庫津にゆかりのある「踊り念仏」をテーマに音楽演奏やダンス、トークセッションなどのプログラムを組む。12月18日の開館記念フォーラムでは、淡路人形浄瑠璃のプロ団体「淡路人形座」による「戎舞」が披露され、来年1月7日にはチェンバロの特別演奏会を予定している。
 博物館の観覧料は大人300円、高校生以下無料(特別展開催時は別料金)。午前9時~午後5時。月曜休館。兵庫津ミュージアムTEL078・651・1868
(金 旻革)

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