尼崎市長選告示、7日間の論戦始まる 立候補届け出の2新人、政策訴え
2022/11/13 13:02
尼崎市役所=尼崎市東七松町1
任期満了に伴う兵庫県尼崎市長選が13日告示された。いずれも新人で、日本維新の会の公認で社会福祉法人理事長の大原隼人氏(44)と、現職に後継指名された無所属で前教育長の松本真氏(43)が立候補を届け出て、7日間の論戦が始まった。20日に投開票される。
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稲村和美市長(50)が退任を表明する中、大阪府外で初の公認首長を狙う維新に対し、自民党や立憲民主党などが松本氏を支援する構図。自主投票とした公明党の支持層の動向も注目され、来春の統一地方選も見据えた激戦になりそうだ。
選挙戦では、子育て世帯の定住策や、まちのイメージをどう向上させるかなどが争点に。白井文前市長、稲村市長と20年続いた「市民派市長」の行財政改革への評価も問われる。
大原氏は、維新の地盤で、万博も控える大阪との連携を前面に押し出し「物流を中心に企業誘致で経済を回し、給食費を段階的に無償化するなど子育て世代に投資する」と力を込めた。
松本氏は、市民との対話を重視した市政の継承を掲げ、教育長としての実績を基に「学力向上やインクルーシブ教育を進め、待機児童ゼロ、子育て負担の軽減に取り組む」と訴えた。
同日実施の市議補選(欠員1)には、自民、維新、共産の各1人と無所属2人の5新人が届け出た。(広畑千春)
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