県高校駅伝 男子Vの須磨学園、長距離区間の3年生2人が区間賞

2020/11/09 19:00

男子・須磨学園の1区広内颯(右)からたすきを受け取る2区林田蒼生(撮影・秋山亮太)

 男子の第75回兵庫県高校駅伝(神戸新聞社後援)は8日、丹波篠山市の高校駅伝コースで行われ、須磨学園が優勝し、全国高校駅伝(12月20日・たけびしスタジアム京都発着)の出場権を得た。男子上位9校と淡路地区トップの15位津名は近畿高校駅伝(11月22日・南あわじ市おのころ島神社-三原中)に出場する。 関連ニュース 中央学院大・橋本、打てる捕手目指す 加古川中部中出身「長く野球を」 ドラフト、ヤクルト育成1位 大阪ガス・河野「2桁勝って新人王」 加古川市出身、最速151キロの即戦力右腕 ドラフト広島5位 中央学院大・橋本、ヤクルトの育成1位 加古川中部中出身の捕手 プロ野球ドラフト会議

 丹波篠山路を走れる喜びを全身で表現するように、須磨学園のランナーは伸び伸びと駆けた。その先に待っていた3年ぶりの頂点。選手たちが「全員で勝てたことがうれしい」と同じ言葉を発するほどの結束力を、存分に発揮した。
 県大会3位に終わった昨年は近畿大会で全国切符をつかみ、高速レースの中で14位と奮闘。「来年は全国優勝する」と誓いを立てた。コロナ禍で集まれなくても、オンラインで日誌を共有するなどコミュニケーションを深め、大林主将は「全員が自分を律し、しっかり練習に取り組めていた」と振り返った。
 強い思いはレースに表れた。1区広内が「後ろの6人を信頼し、離されても落ち着いて対処できた」と先頭と8秒差で流れをつくり、2区林田で2秒差に。「自分がゲームチェンジャーになる」と気合十分だった3区永吉で首位に立つと、4区喜多村は「最初から飛ばした」と快走し、長距離区間を担った3年生2人が区間新記録を樹立して独走態勢に入った。
 大林、国安、八沢も区間賞で続き、総力戦で大会歴代2位となる2時間4分8秒をマーク。山口監督は「多くの人の尽力で大会が開かれ、夢にチャレンジできたことに感謝」と、ひたむきな選手の姿に目を細めた。
 「全国優勝へのスタートラインに立てた」とアンカー八沢。目指すフィニッシュは、まだ先にある。(金山成美)

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