記者コラム〈サイドライン〉体操女子・杉原愛子 輝く「笑顔」の原動力は…

2021/07/25 23:40

体操女子予選 すべての演技を終え電光掲示板で順位を確認する(左から)村上茉愛、杉原愛子、畠田瞳、芦川うらら、平岩優奈

 東京五輪体操女子団体総合の日本メンバーで、25日の予選に出場した杉原愛子(武庫川女大)は笑顔がひときわ輝くアスリートだ。 関連ニュース 体操杉原愛子さん、武庫川女大強化コーチ就任へ 五輪2大会出場生かし、中高生を指導 東京五輪出場の杉原さん、荒井さんに県警感謝状 交通安全啓発に協力 東京五輪、体操の杉原選手ら「一日署長」 年末へ安全運転啓発、ながら運転VR体験も

 スマイルの原動力は大好きなアーティスト、Nissy(ニッシー)こと西島隆弘さん。五輪代表入りを決めた5月のNHK杯では、床運動で西島さんのアップテンポな楽曲「NA」に合わせ、「ノリノリになって」技を披露していたという。
 実はその前に、大胆な行動に出ていた。西島さんの振り付けを担うダンスパフォーマンスグループ「シットキングス」のカズキさんに、自身の床運動の振り付けをお願いしていたのだ。それもSNS(会員制交流サイト)を通じて直談判。「やるなら本家に振り付けしていただきたいと、だめ元でお願いすると返事が来て。すごくうれしかったし、叫びました」
 この日の予選では得意の平均台で落下し「五輪独特の緊張感にのまれてしまった」と反省。日本は1964年東京五輪以来の表彰台を目指し、27日に決勝を迎える。「笑う門には福来たる」に違いない。(藤村有希子)

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