パラ閉幕、兵庫から3人のメダリスト誕生 車いすテニスの上地は「銀」と「銅」

2021/09/05 21:05

車いすテニス女子ダブルスで銅メダルに輝き、笑顔の上地結衣(左)、大谷桃子組=有明テニスの森センターコート(撮影・吉田敦史)

 兵庫ゆかりの21人が持てる力をぶつけた東京パラリンピック。金メダルには届かなかったが、3人のメダリストが誕生した。 関連ニュース 車いすテニス女子単 上地「銀」 強い自立心で成長 東京パラ卓球女子 友野有理の最大の理解者、姉稜子さん 「支える」理学療法士に 「生きててくれてありがとう」 世界の舞台へ続く夢と親孝行 愛情を胸に握るバーベル

 車いすテニス女子の上地結衣(三井住友銀行、明石市出身)は、シングルスで前回リオデジャネイロ大会の銅を上回る銀メダル。ダブルスでは、自身3度目の出場で初メダルとなる銅を獲得した。
 陸上男子100メートル(車いすT52)では、39歳の大矢勇気(ニッセイ・ニュークリエーション、西宮市出身)が初出場で堂々の銀。車いすラグビーの倉橋香衣(商船三井、神戸市須磨区出身)は代表で唯一の女性選手として主に守備面で活躍し、銅メダルに貢献した。
 表彰台には上れなかったが、6位入賞を果たしたのは4人。車いすバスケットボール女子で主力を務めた北間優衣(日本生命、伊丹市出身)▽陸上女子走り幅跳び(義足・機能障害T64)の中西麻耶(阪急交通社、伊丹市在住)▽トライアスロン男子(車いす)の木村潤平(ひまわり福祉会、西宮市出身)▽パワーリフティング男子72キロ級の48歳、宇城元(順大職、洲本市出身)が力を示した。
 競泳では5大会連続出場で、東京大会を最後に第一線を退く意向を示す山田拓朗(NTTドコモ、三田市出身)が、男子200メートル個人メドレーリレー(運動機能障害SM9)で決勝の8人に残り、意地を見せた。
 不運もあった。柔道男子81キロ級の北薗新光(アルケア、神戸市北区出身)は出場2日前、選手村で自動運転バスと接触し、棄権を余儀なくされた。
 パリ大会は3年後。今大会で兵庫勢最年少の21歳、友野有理(日体大、神戸市垂水区出身)が、卓球女子シングルス5位入賞と上位に食い込み、今後に期待を抱かせた。(有島弘記)

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