1年の延期を経て開幕した東京パラリンピック。25日から卓球女子シングルスの予選に挑む友野有理(21)=日体大、神戸市垂水区出身=には、最大の理解者がいる。三つ年上で初出場までの道のりをサポートした姉稜子さんだ。
稜子さんの影響で卓球を始めた友野は、兵庫の有望株として知られ、東京五輪で三つのメダルに輝いた伊藤美誠(20)は同世代。幼少から全国大会で顔を合わせたが、小学5年生で出場した愛知県での試合中、突然倒れた。稜子さんは搬送先で「意識が戻るかどうか分からない」と聞かされた。脳梗塞だった。
3日後に目覚めたが、右半身にまひが残った。それでも「友達に会いたい」と卓球教室に行き、ラケットを左手に持ち替えて勝負した。表情は明るい。でも、負けたことがない相手に歯が立たず、自宅に帰ると稜子さんの前でポロポロと涙をこぼした。
「辞めてもええんよ」。稜子さんがそう言っても、また教室に通った。「なんやかんや卓球が好きなんです」。妹を支えたいと思った。
寝たきりの妹を卓球ができるまでに導いた理学療法士に憧れ、専門的に学べる神戸学院大に進んだ。自身も卓球で全国の舞台に立った経験があり、「違う形でスポーツに関わりたい」と、体のプロフェッショナルになる夢を重ねた。
実習に励む一方、パラ卓球で活躍を始めた妹の海外遠征に帯同。アルバイトを掛け持ちして費用の一部を負担し、国家試験はエジプト帰りの数日後に受けた。
新型コロナウイルスの感染拡大後、友野は関東の大学を離れ、実家にいることが多くなった。「その動きはアカン」「真剣にやって」。リビングの壁をぶち抜いて置く卓球台を挟み、言い合うこともあったが、「東京で頑張りたいという本心に寄り添った」と稜子さん。理学療法士としても、曲がらない右膝を少しでも使えるようにトレーニングを組んだ。
稜子さんには注目してほしいことがある。
友野はラケットを持つ左手でボールを上げ、サーブを打つ。同じように、パラリンピックでは腕がない人、足を切断した選手が陸上や水中で躍動する。
「どう工夫しているのか。一歩踏み込んで考えると面白い」。妹をそばで支えてきたからこそ伝えたい魅力だ。(有島弘記)
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