日本屈指の名キッカーは「球種の多さが全然違う」 中村俊輔引退を惜しむヴィッセル2選手
2022/10/19 06:00
かつて同僚だった中村俊輔との思い出を語るJ1神戸のGK飯倉大樹=神戸市西区、いぶきの森球技場
サッカー元日本代表MF中村俊輔(44)=J2横浜FC=が今季限りで現役を引退することを発表した18日、J1ヴィッセル神戸の選手たちも日本屈指の名キッカーの引退を惜しんだ。
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J1横浜F・マリノス時代、ほぼ毎日シュート練習に付き合ったというGK飯倉大樹(36)は「曲げたり落としたり、球種の多さが他の選手とは全然違う。昼飯やお風呂などで話してくれたサッカーの話も含め、自分が長くやれてるのは俊さんのおかげ」と感謝する。
直接対決は昨年11月のアウェー戦が最後になった。後半ロスタイムに中村の直接FKをキャッチ。「アイコンタクトしてお互いに笑っていた。敵としては一番嫌だけど、駆け引きが楽しかった」と懐かしんだ。
DF初瀬亮(25)は「今でも一番好きな選手。寂しい」と話す。右利きだが、幼い頃から中村に憧れて左足キックを猛練習し、両利きと呼べるほどになった。「毎朝、俊輔さんの動画を見て左足を練習していた。夢を与えてくれたことが自分の武器につながっている」。昨季の横浜FC戦後、初めてユニホームを交換してもらったといい、「一生もんです」としみじみと話した。(山本哲志)