何だコレ!?大正期から継ぐ「開かずの金庫」 1月放送のテレビ番組で解錠 豊岡

2021/12/31 05:30

金庫を開ける作業を見守る与田治郎右衛門さん(祐太朗さん提供)

 不動産業などを手掛ける兵庫県豊岡市の「元庄屋企業グループ」が、1月5日に放送されるフジテレビ系のバラエティー番組「世界の何だコレ!?ミステリー」の開かずの金庫を開ける企画に出演する。大正時代から受け継がれて今は開かない金庫を、会長の与田治郎右衛門さん(96)が、歴史とともに紹介。その瞬間を孫たちもリモートで見守る。 関連ニュース 産業廃棄物から350万円の札束、分別中に発見 3カ月持ち主が現れなければ… 290万円分の紙幣ばらまき 拾おうと数百人が殺到 駅の看板、よく見るとトリックアートだった! 試行錯誤の末に完成

 全国の開かずの金庫を開けるシリーズ。数年前に東京に住む孫の祐太朗さん(30)と晃弘さん(26)が、治郎右衛門さんの戦争体験を伝えるホームページで金庫のことを紹介したところ、テレビ番組制作会社から問い合わせがきたという。
 同グループは江戸時代の庄屋がルーツ。金庫は治郎右衛門さんの生家の蔵を整理していたときに発見され、現在は鍵の開け方が分からない。親族の記憶によると40年は開けられていないという。
 番組では、お笑いコンビ「ロッチ」の中岡創一さんも登場し、鍵のプロが解錠する。
 祐太朗さんは「金庫の中身だけでなく、豊岡の名所なども紹介される予定なので、新年早々、地域をPRするきっかけになれば」と話している。(石川 翠)

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