縫製会社がもつ鍋店に? コロナ禍を逆手に新事業 生産減って空いた時間と補助金で開業 朝来

2022/01/08 05:30

店は、松田岳人さん(右)と店長の枚田嘉樹さんが中心となって切り盛りする=朝来市和田山町寺谷

 兵庫県朝来市和田山町法道寺の縫製会社「松田産業」を経営する松田岳人さん(45)が同町寺谷に、もつ鍋専門店「但馬もつ鍋 まつだ」を開業させた。新型コロナウイルス感染拡大で本業の仕事が減ったのを逆手に取り、新事業に乗り出した。兵庫県産の黒毛和牛のもつをしょうゆとみそベースの2種類のだしで楽しめる。 関連ニュース コロナ禍で遠い海外…ならば 中高で広がるオンライン国際交流 「3密」避けておいしさ運ぶ コロナ禍、キッチンカー快走 住民交流や雇用、防犯の役割も 「月収25万円で出社勤務」と「月収18万円でテレワーク」 85%の学生が選んだのは

 松田さんは、出張で各地のグルメを食べ歩き、好物のもつ鍋店の出店を夢見ていたという。2020年からの新型コロナの影響で、財布やポーチなど観光客向けの小物が売れず、生産が大幅に減り、開業準備をする時間ができた。従業員の枚田嘉樹さん(40)を店長に抜てきし、昨年12月16日に営業を始めた。
 市の「和田山駅前活性化補助金」で賃料や改修費の一部補助を受け、かつて居酒屋だった店を改装。木材を使って落ち着いた雰囲気にし、カウンターとテーブルで計22席を設けた。
 もつ鍋(1人前1850円)や牛しぐれ煮(580円)のほか、揚げ物や鉄板焼きも扱う。松田さんは「アットホームな空間なので、1人でも気軽に立ち寄ってもらえれば」と話す。
 営業時間は当面、午後6~11時。同店TEL070・4470・9082
(竜門和諒)

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