雪の朝、篠山小に現れるミステリーサークル その正体は?

2022/02/03 05:30

雪のグラウンドに浮かび上がった「円」。昼前に周囲の雪が解け、円も姿を消した=篠山小学校

 兵庫県丹波篠山市の城下町は2日朝、夜間に降った淡雪と丹波霧に包まれた。国史跡・篠山城跡(同市北新町)の内堀と外堀の間に建てられた篠山小学校のグラウンドも、うっすらと雪化粧。けれど、校舎の近くに、雪がなく、ぽっかりと丸く土がのぞく一角が…。 関連ニュース 寒さで厚着!? 淡路の大観音像が首元まですっぽり 解体工事の足場を身にまとい 家なし、道なし、行く先は雑木林…神戸電鉄に謎の踏切、何のため設置? 「垂水には砂浜、舞子には松が少しだけ」 今と異なる神戸の名所、なぜ変わったか

 直径2メートル足らず。学校関係者によると、雪が降っても、ここだけいち早く解け、円形が浮かび上がるという。だけど、どうして?
 「昔、ここに井戸があったと聞いたことがある。でも、不思議」と話してくれたのは、登校してきたばかりの3年生の女児。
 なるほど井戸跡。だから丸い? 同校は1910(明治43)年に、現地に移転したが、市教育委員会や学校関係者によると、敷地は篠山城三の丸の家老屋敷跡。井戸は屋敷内にあったもので、空井戸に覆いをしてあるという。地下が空洞のため、周囲と温度が異なり、雪が早く解けるらしい。さては「学校七不思議」かと、ミステリーを期待したが、謎も雪のように解け、校庭に残された土地の記憶・歴史をかみしめた。(堀井正純)

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