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兵庫県姫路市夢前町にある国史跡「置塩城跡」は、曲輪の数が約70段もある播磨最大級の山城だ。広大な城域に通じる登山口には、さまざまな看板などが林立する。標識の一つは、城の呼び名を「Okishio(おきしお)」と記す。一方で、登山道に立つ案内板に目を移すと「おじおじょう」の文字が。「おきしお」と「おじお」、どっちが正しい? 答えを探して取材すると、それぞれの呼び名に深い理由があった。(田中伸明)
「この辺りの住民で『おじおじょう』と呼ぶ人はほとんどいませんね」。国史跡置塩城跡保存会会長の山本博祥(ひろよし)さん(66)は言い切る。城だけでなく、地元の置塩小学校も置塩中学校もみんな読みは「おきしお」だ。
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