兵庫県たつの市新宮町の古代・中世山城跡「城山(きのやま)城」をハイキングコースとして整備しようと、地元自治会などが標高485メートルの山頂付近に広葉樹を植樹した。眺望を確保するため伐採を進めつつ、ドングリを増やして獣害を減らす計画で、約40人が汗を流した。
城山城は県内唯一の古代山城と、室町時代の中世山城の跡がそれぞれ確認されている貴重な存在。中世には樹木が少なく、麓を見下ろすことができるため、軍略上優位な立地だったとみられる。整備に取り組むのは地元の越部地区連合自治会などで、見晴らしをよくしようと伐採などを進めてきた。この日は、シカやイノシシなどが農作物を荒らすのを防ぐため、実が餌となるケヤキやクヌギを植樹。里山の防災力を高める狙いもある。
残り文字数 61 文字 記事全文 385 文字