みき歴史資料館の学芸員、金松誠さん(43)が戦国時代の三木城主・別所長治と羽柴秀吉の間で争われた三木合戦をテーマにした「秀吉の播磨攻めと城郭」を刊行した。文献資料や城の縄張り分析、考古学の発掘調査を合わせ、研究の成果をまとめた。(長沢伸一)
金松さんは奈良大学文学部史学科1年生の時、友人に誘われて学内のクラブ「城郭研究会」に入った。約1カ月後、研究会の活動で京都府木津川市にあった戦国時代の山城「高之林城跡」に登った。山の中には堀の跡が残っており、「城といえば、天守と石垣のイメージしかなかった。これが本来の山城なんだ」と感動。2年生から本格的に城郭研究を始めた。
残り文字数 585 文字 記事全文 867 文字