深ヨミ

日本もったいない食品センター代表理事 高津博司さん
年間612万トン、食品ロスを解決するには?

2021/04/19 18:00

格安価格の食品=大阪市福島区のecoeat玉川店



新業態の店舗、各地で展開/子ども食堂「多世代版」へ



 年間612万トン。店頭や家庭でまだ食べることができるのに廃棄されている食品の量だ。国民1人あたり48キロ、毎日茶わん1杯分のご飯を捨てている計算になる。こうした飲食物の大量廃棄を減らすために、NPO法人「日本もったいない食品センター」代表理事の高津博司さん(42)は昨年4月、賞味期限が迫る食品などを格安で売る小売店「ecoeat(エコイート)玉川店」を大阪市福島区に開設。以降、フランチャイズ契約の店舗が全国に拡大し、兵庫県では尼崎市に阪急塚口店がオープンした。食品を格安で売ることで消費者の意識を変え、食べ物に困っている人への支援へとつなげる。詳しく知りたくなって、高津さんに会いに出掛けた。(竹内 章)


 残り文字数 2267  文字 記事全文 2595  文字

特集記事一覧
PC SP