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播磨の山城を徹底紹介するシリーズ第2弾は、兵庫県姫路市香寺町にある恒屋(つねや)城の〝攻略〟を目指します。標高200メートル前後の山中に広がる城跡は、堀が巡らされ、斜面は大きく波打つように凸凹しています。これらはすべて敵を寄せ付けない防御の仕掛け。今も随所に残り、往時の山城構造が分かります。4月中旬、同市埋蔵文化財センター技術主任の南憲和さん(45)らと難攻不落!?の恒屋城へ挑みました。いざ出陣-。(記事・段 貴則、写真・大山伸一郎)
南さんに加え、恒屋城の発信に取り組む地元住民組織・保存顕彰会(橋本新一郎会長)のみなさんと、麓の登山口から出発した。山道が山中へ吸い込まれるように一直線に延びており、見上げると首が後ろに折れるほど急坂だ。ただ、足場は整備されており、20分ほどして前城(まえじろ)(標高約200メートル)に到着した。
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