目次(クリックでご覧になれます)
赤松円心が築いた白旗城(兵庫県上郡町、国史跡)は「落ちない城」として知られ、室町幕府の成立に大きな役割を果たした。新田義貞軍の猛攻を50日余りも耐え抜いた理由を探った前編に続き、今回は山上の曲輪(くるわ)群を上郡町郷土資料館学芸員の島田拓さん(44)の案内で歩いた。(記事・田中伸明、写真・大山伸一郎)
急傾斜の登山道を上ること40分余り。尾根筋へたどり着いた。左へ折り返すと次々と曲輪が姿を現す。「まずは本丸を目指しましょう」。学芸員の島田さんに促され、歩みを速める。
残り文字数 1618 文字 記事全文 1852 文字