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兵庫県たつの市北部にある城山城(きのやまじょう)跡は、嘉吉(かきつ)の乱(1441年)で将軍足利義教(よしのり)を暗殺した赤松満祐(みつすけ)が幕府軍に追い詰められ、自害した歴史の舞台として知られる。また、赤松氏が拠点とした中世の城と、7世紀後半に築かれた古代の城が同じ場所にある貴重な遺構でもある。その特徴や見どころをたつの市教育委員会歴史文化財課専門員の義則(よしのり)敏彦さん(60)の案内で2回に分けて紹介する。初回は中世の城跡を中心に見ていく。(記事・田中伸明、写真・大山伸一郎)
城山城へのルートはさまざまあるが、今回は義則さんの先導で、あまり知られていない道(地図の点線)を登った。一般向けには下野田登山道がお薦めというが、それでも傾斜はきつい。城山城が格好の要害であることが分かる。
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