行くたびに新しい発見/大地と動物 魅力伝える使命感
米国とカナダの国境付近から北極圏にかけて「ノースウッズ」と呼ばれる湖水地方が広がる。自然写真家の大竹英洋さん(46)=神戸市垂水区=はこの地に魅了され、豊かな自然や野生動物、先住民の暮らしにレンズを向けてきた。2020年、活動20年の集大成となる自身初の写真集「ノースウッズ 生命を与える大地」(クレヴィス)を出版。これが今年3月、“写真界の直木賞”と称される第40回土門拳賞に輝いた。一時期は精神的にも経済的にも苦しんだという大竹さん。栄えある賞をつかむまでの道のりは-。(辰巳直之)
残り文字数 2387 文字 記事全文 2653 文字