深ヨミ

自然写真家 大竹英洋さん
20年間、森と湖の世界を撮り続けた原動力は?

2021/06/03 18:45

【自然写真家】大竹英洋さん(おおたけ・ひでひろ)1975年京都府舞鶴市生まれ、東京都世田谷区育ち。一橋大学卒業後、99年からノースウッズを舞台に撮影を始める。以後、国内外の雑誌や写真絵本などで作品を発表。現在、神戸市垂水区に住む。

土門拳賞の受賞作「ノースウッズ 生命を与える大地」



行くたびに新しい発見/大地と動物 魅力伝える使命感


 米国とカナダの国境付近から北極圏にかけて「ノースウッズ」と呼ばれる湖水地方が広がる。自然写真家の大竹英洋さん(46)=神戸市垂水区=はこの地に魅了され、豊かな自然や野生動物、先住民の暮らしにレンズを向けてきた。2020年、活動20年の集大成となる自身初の写真集「ノースウッズ 生命を与える大地」(クレヴィス)を出版。これが今年3月、“写真界の直木賞”と称される第40回土門拳賞に輝いた。一時期は精神的にも経済的にも苦しんだという大竹さん。栄えある賞をつかむまでの道のりは-。(辰巳直之)


 残り文字数 2387  文字 記事全文 2653  文字

特集記事一覧
PC SP