介護 自覚ない子も、調査続けて/学校、福祉、地域が連携を
家族の介護や世話を日常的に担う18歳未満の子どもたち、「ヤングケアラー」の支援に国や自治体が動き始めた。厚生労働省と文部科学省がこのほどまとめた初の実態調査では、「世話をしている家族がいる」と答えた中学生は5・7%(約17人に1人)、高校生は4・1%(約24人に1人)だった。神戸市は今春、支援のための専門部署を新設。2019年10月、市内に住む元幼稚園教諭(当時21歳)が認知症の祖母を介護した末に殺害した事件を受け、孤立しがちな若年層を含めた相談・支援体制の構築を目指す。今、どのような支援が求められているのか。ヤングケアラーの研究に取り組む、大阪歯科大医療保健学部の濱島淑恵教授(50)に聞いた。(石沢菜々子)
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