深ヨミ

大阪市立大人権研究センター准教授 古久保さくらさん
性差発言 反発広がる背景は?

2021/07/03 16:30

【大阪市立大人権研究センター准教授】古久保さくらさん(ふるくぼ・さくら)1962年生まれ、東京都出身。92年、京都大農学研究科博士課程満期退学。北海道大教育学部助手を経て、2000年から大阪市立大人権問題研究センター准教授。ジェンダー、女性の貧困、性暴力などに関する研究がある。

大学院生向けの人権教育のため、大阪市立大人権問題研究センターの教員らで実施したブレーンストーミングの痕跡



SNS普及、女性の怒り共有/高度成長期と発想同じ


 今年に入ってジェンダー(社会的性差)にまつわる問題発言が相次いで炎上している。東京五輪組織委員会のトップだった森元首相は女性蔑視の発言で辞任に追い込まれ、「ジェンダー平等ってスローガン、時代遅れって感じ」というせりふを使った民放の報道番組に非難が殺到した。ジェンダー・ギャップ指数が世界120位(2021年)と低迷を続ける日本。性差への反発が広がる背景をどう見ればいいのだろう。大阪市立大人権問題研究センターの古久保さくら准教授(59)=ジェンダー論=に聞いてみた。(長嶺麻子)


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