コロナ禍、強い関わり必要/芸術の源泉この街に
日雇い労働者が行き交う大阪・西成のあいりん地区は今も通称名で「釜ケ崎」、縮めて「釜」と呼ばれる。ちょっと前までは、子どもたちが「行ったらアカン!」と言われるような場所だった。詩人でNPO法人「こえとことばとこころの部屋」代表の上田假奈代(かなよ)さん(51)は、その街で「釜のおっちゃんと社会がつながる場」として、ゲストハウスとカフェ「ココルーム」を運営し、出会いを重ねている。この数年、陽気な「釜のおっちゃん」たちと国内外の旅行者の交流も生まれていたというが、新型コロナ禍で状況が一変。街は今、どうなっているのだろうか。訪ねてみた。(片岡達美)
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