「小水力」の存在、復活を/温暖化対策 学びの場に
流れる水で水車を回転させる「小水力」は、昔から人が使ってきた自然エネルギーだ。江戸時代、神戸・阪神間の六甲山麓の急流河川では、数百の水車が灯火用の菜種油搾りや日本酒原料の精米に活躍していた。その歴史を伝える神戸市灘区の「水車新田」地域で、市民グループが六甲川の水流を使って発電事業を始めた。加えて、先人たちの歴史と地球温暖化や自然エネルギーについて考える「学びの場」を目指す。実現までには行政機関の許認可など多くの壁が立ちはだかった。中心メンバーの河原一郎さんに、事業の目的やこれまでの道のりを聞いた。(辻本一好)
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