子孫につながる行動/「自分ごと」と考えてこそ
持続可能な開発目標「SDGs」について、国連は2030年までの実現を目指す。この概念が広く言われるようになる前から、インドの綿農家の貧困問題と向き合って、実現に努めてきたサラリーマンがいる。カタログ通販のフェリシモ(神戸市中央区)の元執行役員、葛西龍也さん(44)。有機栽培の綿(オーガニックコットン)で作ったTシャツの収益を元手に栽培農家を増やし、循環型の自立支援を進めてきた。17年には一般財団法人「PBPコットン」を立ち上げる。SDGsとは? と尋ねると、「人ごとではなく、子孫につながる自分ごと」と返ってきた。(高見雄樹)
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