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神戸市を拠点に活動する、事業者や城郭研究者でつくるグループ「戦国の山城製作所」が、3Dプリンターによる山城の模型を開発し、販売している。第1弾は兵庫県丹波篠山市の八上城。地形や建物の形など、細部まで戦国当時の姿にこだわった。山城の模型が商品化される例は珍しいといい、グループの発起人、藤井淳さん(44)は「地域振興や教育に役立てたい」と意気込む。(大橋凜太郎)
大の山城好きという藤井さんは、現地に足を運ぶうち、優れた造形を手元に残したいとの気持ちが芽生えたという。しかしジオラマは市販で手に入らなかったため、「それなら自分でつくろう」と2019年、親交のあった城郭研究者の三宅勝さん(41)に相談。事業仲間で3Dプリンターを扱える圓丸(えんまる)哲朗さん(71)の協力も得て20年、同グループを結成した。
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