虐待の背景洞察/行政とワンチームで支援
児童相談所(児相)は虐待死から子どもを守る「最後のとりで」とされる。その一方で、一時保護の長期化などをめぐって保護者らと対立するトラブルが全国で増えている。兵庫県明石市では今春、一時保護した乳児と家族が1年3カ月間引き離された問題を受け、児相の判断を検討する「こどものための第三者委員会」が設置された。委員の一人、藤林武史さん(62)は18年間にわたって福岡市こども総合センター所長を務め、さまざまな改革を推し進めてきた。藤林さんと「子どものための児相」について考えたい。(小西隆久)
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