戦後、連合軍が進駐し、港湾施設を中心に様々な施設が接収された神戸には米軍以外の外国の艦船も入港した。乗り組み員の訓練や休息などで神戸港に寄港し、交流会や見学会が開かれることもあり大勢の市民がつめかけることもあった。中でも神戸新聞紙面で取材する機会が多かった英仏海軍の様子を当時の紙面からたどる。
フランス海軍の士官候補生115人を乗せ、世界1周の訓練公開をしている練習巡洋艦ジャンヌ・ダルクと、通報護送艦ヴィクトル・シュルシェールの2隻は14日午前8時、三色旗をなびかせて神戸港新港第5突堤に着いた。岸壁では神戸在住のフランス人や海上自衛隊員に混じって、神戸市消防局のブラスバンドが出迎えた。(1963年2月14日付夕刊より)
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