「親の会」で涙 実験重ねる/希少疾患薬 神戸から
言葉を覚えたばかりの幼児が次第に話さなくなり、やがて寝たきりになってしまう。ライソゾーム病と呼ばれる希少疾患の治療薬をつくりたいと16年前、若き研究者が神戸で立ち上がった。地道な実験とチームワークが結実し、今年5月、高い効果が期待される治療薬「イズカーゴ」として日本で発売された。全世界で使えるようになれば、約7800人の患者と家族を救える。研究開発を主導したJCRファーマ(兵庫県芦屋市)常務の薗田啓之さん(43)に、新薬を生み出すまでを振り返ってもらった。(高見雄樹)
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