楽譜あれば楽器は弾ける/経験信じリズム刻む
遠ざかっていく音を追い掛けるような人生だ。ロックバンド「バンブーリリー」でベースを担当する内海恵介さん(40)=兵庫県赤穂市=は聴覚障害者で、子どものころから聞こえが悪く、高校時代からつけ始めた補聴器は年々、サイズが大きくなった。限界を迎えた2年前、電極を埋め込んで神経に直接信号を送る「人工内耳」を使い始める。音楽を始めて約25年、どんな状況に陥っても楽器を手放さず、今はバンドメンバーと、ふるさとの宍粟観光大使も務める内海さん。障害と音楽について、たっぷり話を聞いた。(霍見真一郎)
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