海の植物増やしCO2吸収/地域で作れる循環の仕組み
深刻な地球温暖化を食い止める新たな一手として、政府が掲げるのが「ブルーカーボン」の活用だ。海草や海藻などによって吸収され、海底や海中に貯留される炭素を指す。国は脱炭素社会の実現に向け、森林のように、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収する海の植物を増やす取り組みを広げようとしている。温暖化は近年のサンマやサケなどの記録的な不漁の一因とされ、兵庫でも海の異変を思わせる出来事が続く。ブルーカーボンの可能性について、潜水士でもある徳島大環境防災研究センター客員教授の中西敬さん(63)に聞いてみた。(石沢菜々子)
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