■異質な雰囲気を醸し出す年配の男
不良行為を繰り返し、犯罪にも手を染めるとされるグループ「半グレ」。世界遺産・国宝の姫路城がそびえ立つ兵庫県姫路市にも、警察に認定されていないものの、地元で有名な半グレ集団が存在した。その名は「武侠連合」。最初は夜な夜な集まるだけの不良集団だった。後に、重大な犯罪に関わるとは、少年たちもつゆほども思っていなかった。
武侠連合ができたのは、2019年秋。姫路市内や西播磨地域などに住む16~18歳の少年ら10人程度で構成する。彼らは姫路市の市街地の外れにある建物をたまり場にしていた。普段は仲間内で飲食をする程度だった。
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