深ヨミ

スパコン駆使する理化学研究所チームリーダー、神戸大教授 坪倉誠さん
コンピューターを「使うコツ」は?

2022/04/17 14:15

坪倉誠さん(つぼくら・まこと)1969年奈良県生まれ。92年京都大工学部物理工学科卒、97年東京大大学院工学系研究科博士課程機械工学専攻修了。2015年より神戸大大学院システム情報学研究科教授。12年より理化学研究所計算科学研究センターチームリーダー兼務。専門は、熱流体をはじめとする連続体の数値シミュレーション技術の研究・開発。

「使われる」のでなく/「実現したいこと」を強く意識


 スーパーコンピューター「京(けい)」による自動車の空力シミュレーションを取材させてもらった翌年、スパコン「富岳(ふがく)」に代替わりすると、新型コロナウイルスの「飛沫(ひまつ)シミュレーションの人」になっていた。さらに今年、北京冬季五輪の前には、小林陵侑選手のスキー・ジャンプを解析していた-。理化学研究所計算科学研究センター(神戸市中央区)のチームリーダーで、神戸大教授でもある坪倉誠さん(53)。どんなモンスターマシンでも臆することのない希代の研究者に、デジタル技術による業務変革(DX)が強調される今、コンピューターを「使うコツ」を聞いてみた。(霍見真一郎)


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