「使われる」のでなく/「実現したいこと」を強く意識
スーパーコンピューター「京(けい)」による自動車の空力シミュレーションを取材させてもらった翌年、スパコン「富岳(ふがく)」に代替わりすると、新型コロナウイルスの「飛沫(ひまつ)シミュレーションの人」になっていた。さらに今年、北京冬季五輪の前には、小林陵侑選手のスキー・ジャンプを解析していた-。理化学研究所計算科学研究センター(神戸市中央区)のチームリーダーで、神戸大教授でもある坪倉誠さん(53)。どんなモンスターマシンでも臆することのない希代の研究者に、デジタル技術による業務変革(DX)が強調される今、コンピューターを「使うコツ」を聞いてみた。(霍見真一郎)
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