魅力的なコンテンツ存在/少ない部数でも十分利益
兵庫県加東市の出版社「スタブロブックス」は社長の高橋武男さん(44)が企画から編集、営業などすべてを担う「ひとり出版社」だ。地方で、しかも一人で出版社を経営する。なんと大胆な挑戦だろう。新型コロナウイルスの感染拡大で高まった地方への移住人気は、軌道に乗ったとは言い難く、少子高齢化や過疎などの問題も深刻化している。しかも、読者の活字離れが指摘されて久しい出版業界である。なぜ加東に? なぜ出版社を? あれこれ浮かぶ質問を聞いてみたくなり、水田に囲まれ野鳥がさえずる高橋さんの自宅兼オフィスに出かけた。(小西隆久)
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