社会階層分断、地域が支えを/変えないと日本の未来ない
東京大学には高所得世帯で育った学生が多いと聞く。尼崎市出身の李炯植(りひょんしぎ)さん(31)は東大生の時に教育格差を目の当たりにし、この問題をライフワークに掲げた。20代半ばでNPO法人「Learning for All(ラーニング・フォー・オール)」を設立し、これまでに1万人以上の子どもの学習支援や居場所づくりに奔走してきた。李さんを突き動かす危機感とはどんなものなのだろう。現場に身を置き、子どもたちと向き合う中で見えてきた課題は。じっくり聞いてみた。(永見将人)
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