深ヨミ

クラシックCD制作会社代表 稲原和雄さん
日本人作曲家の作品にこだわる理由は? 

2022/12/06 14:35

稲原和雄さん(いなはら・かずお)1948年生まれ。伊丹市出身。近畿大学理工学部卒業、大手食品メーカー「日本リーバ」(現・ユニリーバ)に勤務。1999年、東京・池袋に弦楽器専門の中古CD店「ミッテンヴァルト」をオープンした。

音源なし、楽譜散在/風土感じる作品、後世に


 山田耕筰、早坂文雄、伊福部昭、黛(まゆずみ)敏郎…。日本のクラシック音楽黎明(れいめい)期の作曲家にこだわり、CDを制作する会社がある。千葉県我孫子市に拠点を置く「ミッテンヴァルト」で、この秋には兵庫県芦屋育ちの貴志康一が書いた未発表のバイオリン、ピアノ曲を収録した新作を発売した。欧州の名曲に比べると、彼らの作品がコンサートで上演される機会はわずか。そんな中で埋もれた邦人作品を発掘し、CDを作り続ける思いとは-。代表の稲原和雄さん(74)を訪ねた。(松本寿美子)


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