すべてなげうって研究/植物に愛された人生
4月から始まるNHKの連続テレビ小説「らんまん」のモデル、植物学者の牧野富太郎(1862~1957年)は、兵庫県の県花ノジギクを含む1500種以上の植物に名前を付けた、日本の植物分類学の父とされる人物だ。そう聞くと偉大なる権威のように思えるが、「植物愛」ゆえのかなりユニークな生涯を送ったとされる。神戸での逸話も多く残る牧野博士とは、どんな人だったのか。出身地の高知県で、博士の名を冠した県立牧野植物園の園長を務め、同じ研究者でもある川原信夫さん(61)に聞いた。(長嶺麻子)
残り文字数 2582 文字 記事全文 2840 文字