沖縄戦伝える鎮魂歌/戦史学び平和の訴えを
台湾をめぐる米中の対立が深まる中、石垣島に陸上自衛隊の駐屯地が開設された。沖縄を本土防衛の前線に位置づける日本の姿勢は、78年前の太平洋戦争から全く変わらず、基地増設に反発する現地との溝は開くばかりだ。シンガー・ソングライターの宮沢和史さんは、代表曲「島唄(しまうた)」のヒットをきっかけに沖縄の人々と交流し、現地の声に耳を傾けてきた。ウクライナで戦火が上がる中、「日本人には今こそ、沖縄戦史を学んでほしい」との信念を語る。(津谷治英)
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