神戸市会政活費問題 「指示通りにお金を出入金していた」 政務調査員一問一答
2015/09/15 22:57
政務調査員(2010~14年度に勤務)だった女性
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-政務活動費について、団長や経理責任者はどのような確認をしていたか。
「特別確認はしていなかったと思う」
-新聞で報道された裏帳簿について、関わりがあったか。
「ありました。帳簿を記載したのは私。指示通りにお金を出入金し、記録を付けていた」
-誰からの指示だったのか。
「大野(一)議員、もしくは岡島(亮介)議員です」
-その二人の指示がない限り出金はできないのか。
「はい。しませんでした」
-それ以外の議員は。
「ありません」
-裏帳簿を二人は当時から見ていたか。
「ご存じだと思う」
-報道では、帳簿には今年1月5日に会派の全議員に計600万円と記載されているとされるが、その支出はしたか。
「している」
-指示は誰からだったか。
「たぶん大野議員だと思う。ちょっと記憶にない」
-誰がお金を各議員に渡したのか。
「(浜崎為司)団長、(岡島)幹事長、大野議員のどなたかだと思いますが。記憶にない」
-一部の議員は、あなたから直接手渡されたと言っている。
「それはない。そんな大金を渡すことはない」
-政活費が不正に使われているとの認識はいつごろ感じた。
「不正という認識はなかった」
-お金はどういう形で保管していたのか。
「大野議員が当時の経理責任者に通帳を作らせて管理していた」
-今年3月下旬に会派の議員に配られた陣中見舞いは、あなたが準備したのか。
「はい」
-陣中見舞いは、報道によると100万円、50万円、新人候補は20万円と金額が違う。誰にいくらとか、いつ準備をしなさいとか、封筒に入れて渡しなさいとかの指示は誰がしたのか。
「岡島幹事長です。各議員に配分するために各議員の在籍期間に応じた案分額を計算して、1カ月当たり2万2千円の金額が出た。それを基準額にして総額を計算して。その作業を私に指示したのは岡島幹事長です」
「具体的に配分額を決めたのは、岡島幹事長と浜崎団長が決めたのだと思う。大野議員はこのような相談には全く関わってなかった」
-裏帳簿に、普通なら団費で処理するような宴会費とかゴルフとかが書かれている。
「団費はあります。そこはだけども、不足気味だったので」
-ないときはこちら(裏金用の通帳)からか。
「そうです。幹事長にお断りをしていたと思う」
-通帳にメモが書いてある。印字の横に、例えば「平成24年5月2日 現金」とか「4月26日 上京時の諸経費」とか。あなたが書いたのか。
「はい。記録のために」
-帳簿には、みんなの党(当時)との新年会、懇親会が出てくる。みんなの党の方の分も、自民党神戸で負担したという記述がある。こういった類いの領収書の保管はしているか。
「保管はしていません。保管してないというか、(会派の)引っ越しが二度あってどこかに行ってしまった」
-2015年3月25日に(通帳に)94万7376円というのが入っている。帳簿にもその記載があるが、どちらも消して訂正してある。明らかにあなたの筆跡ではない。「差額分本会計に返却」と書いてある。誰の字だと思いますか。
「これはいわゆる水増し請求分で、岡島議員の指示ですね」
「岡島議員です。私はこのような書き方はしない」
-この帳簿や通帳を知っていたのは誰か。
「3役と大野議員ではないか。たぶん浜崎議員、岡島議員、松本(周二)議員、そして大野議員だと思う」
-帳簿を付けたのは誰かに言われたのか。
「誰にも言われていません。自分の身の安全を守るために」