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土曜の人出、宣言解除前より減少 感染再拡大への警戒感か 神戸市中心部

2021/03/10 22:11

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除された後の土曜日(6日)昼間、神戸市中心部の人出が、解除前の前週より減ったことが市の調査などで分かった。三宮や元町エリアの9地点のうち8地点で減少。ただ、金曜日(5日)の夜間は8地点で増えた。市内では飲食店への営業時間短縮の要請が続くが、仕事帰りの外出が増えた一方、休日は感染再拡大への警戒感から外出を控える傾向があるとみられる。

 同市は、関西電力などが三宮や元町の街頭に設置した赤外線センサーで計測した通行者数のうち、主な9地点のデータを公表している。今回は、関西で宣言が解除された今月1日前後の傾向を見るため、金曜の夜(2月26日と3月5日の午後7~12時)と土曜の昼(2月27日と3月6日の午前11時~午後7時)で比較した。

 金曜の夜は飲食店などが多い繁華街近くの「阪急神戸三宮駅西口前」で、解除前より人出が42%増えるなど8地点で増加。兵庫県は解除後も、同市内では飲食店に時短を求めているが、午後9時までの営業に緩和されたこともあり、客が増えた可能性がある。

 ただ、土曜の昼は様相が異なる。今月6日の通行者数が前週を上回ったのは1地点のみで、残り8地点は1~14%減少した。気象庁によると、6日の市内の天気は夕方に雨が降ったものの、日中の気温は前週より暖かく、外出を控える天候ではなかったとみられる。

 一方、昨年5月の1度目の宣言解除直後では金曜の夜、土曜の昼ともに全9地点で通行者数が前週を上回っていた。

 市は「仕事終わりに繁華街などに繰り出す人は増えても、休日の外出には依然として慎重になっている人が多いのかもしれない」としている。(初鹿野俊)

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