衆院選 いま私は(4)環境団体「まるごと明石」代表・清水晴美さん(68)=明石市
2021/10/23 05:30
家の窓に設置したソーラーパネルで発電する清水さん=明石市朝霧台
■次の世代に何が残せるか
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ソーラーパネルを買って家に取り付け、発電した電気をためてるの。スマホの充電やパソコンの電源にするにはこれで十分。
環境問題に関心を持ったのは、看護師の仕事を退職してから。市が主催する環境塾を受講して「もっと自分が住んでいるまちを知らなくては」と思ったのがきっかけ。
環境問題は「次の世代に何が残せるか」の一言に尽きる。これだけ気候クライシスとか、SDGs(持続可能な開発目標)とか叫ばれているのに、今回の選挙の争点になっていないのが悔しい。
「環境保全」を訴えると、いつも「じゃあ経済は」と聞かれるが、経済も大事。でもポストコロナに必要とされる経済は、環境にも配慮した新しい経済でないと。やみくもに成長ばかりを叫ぶ政策には「その代償は何なのか」と違和感を覚える。
スーパーで使うプラスチックトレーの代替品や温暖化対策になる断熱材の開発など新しい経済の材料はいくらでもある。そのためにはもっと議論を尽くさないと。今の政治は異なる意見を排除するだけ。意見や立場が違う人とじっくり議論して結論などを導き出していくことの大切さが感じられない。
ある人の豊かさが誰かの足を踏みつけるかもしれない-。そんな議論が、政治にも環境問題にも必要だと思う。(小西隆久)
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