海汚すごみ問題考えて 児童ら砂からマイクロプラ採取
2021/08/10 05:30
浜辺の砂をふるいにかけごみを選別する児童ら=淡路市浦
浜辺に流れ着くプラスチックごみをテーマにした講座が9日、兵庫県淡路市浦の市立サンシャインホールであった。小学生ら約20人が参加し、肉眼では見えにくいごみ「マイクロプラスチック」探しなどを通して、環境保全への理解を深めた。
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淡路景観園芸学校と東浦図書館の主催。子どもらが会場近くの浜辺に赴き、ごみを採取する予定だったが、台風9号の接近により、一部変更して実施された。
マイクロプラスチックとは、漁具やレジ袋などのプラスチック製品が、波や紫外線の影響で直径5ミリ以下に細かく砕けたもの。一見きれいに見える砂浜にも大量にあり、魚が誤食することもあるという。
この日、子どもらはスタッフが事前に準備した近くの浜辺の砂から、マイクロプラスチックを選別する作業に挑戦。編み目が約5ミリ四方のふるいにかけ、残った砂を水のたまったバケツに流し込み、浮いてきた小さなごみをピンセットで採取していた。また、プラスチックごみを活用したキーホルダー作りもあった。
妹と参加した学習小6年の男子生徒(11)は「ここまで小さなごみを掃除するのは大変。ごみ自体を出さないようにする方法を考えたい」と話していた。(西竹唯太朗)