ご当地ビール、激戦に姫路から初参入 「白鷺」のように世界に羽ばたく逸品に
2022/06/01 11:00
初の出荷に向け、仕込み作業をする入山航さん=イーグレブルワリー
兵庫県姫路市のバー経営者らが開設準備を進めてきたクラフトビールの醸造所(同市苫編(とまみ))で、仕込み作業が始まった。全国で小さな醸造所が誕生し、ご当地ビール造りが盛んになる中、姫路でのビール醸造は初めてという。早ければ7月中にも一般販売を開始する。
関連ニュース
選手も来店、三田の球団「ブレイバーズ」が居酒屋開業 ファン語らう場目指す 収益を運営資金に
小学校跡地で作られている!?クラフトビール好き注目のスポット
ニッカウヰスキー西宮工場が閉鎖へ 朝ドラ「マッサン」ゆかりの地
醸造所「イーグレブルワリー」は、市内でバーレストラン「ヴァーミリオン」を経営する池内正雄さんと、国内外でクラフトビール造りの経験を積んだ入山航(わたる)さんが立ち上げた。「世界へ羽ばたくビール」を目指し、世界文化遺産・国宝姫路城の別名「白鷺城」にちなんで名付けた。
JR英賀保駅近くの敷地に平屋の醸造所がほぼ完成し、ステンレス製タンクなどの設備もそろった。4月下旬には、念願の酒造免許も受けた。
醸造スペースでは5月下旬から、ホップの苦みとフルーティーな香りが楽しめるタイプなど、4種類のビール造りを本格的に開始。醸造長を務める入山さんは「ビールは生き物。一番いい環境を保つために気が抜けない」と話す。
市内では、水産練り物の製造販売を手掛けるハトヤ(同市北条口5)など、醸造所を開く動きが相次ぐ。先陣を切る池内さんは「地域を盛り上げるようなビールを造り、消費者に届けたい」と話している。(段 貴則)