宇宙からの使者? 暗闇に蛍光色の輝き 六甲山中で「シイノトモシビタケ」発見

2022/07/18 05:30

黄緑色に光るシイノトモシビタケ=神戸市北区、六甲山中(1分間露光)

 暗闇で蛍光色に光るキノコ「シイノトモシビタケ」が、神戸市北区の六甲山中で今年も確認された。神秘的な輝きで愛好者を魅了する。 関連ニュース 神戸・六甲山で山の天然氷貯蔵の氷室を公開 展望台「六甲枝垂れ」 花びらのような神戸牛が映える「ちらし膳」、味わい深いだしの「そば膳」 王位戦のお昼ごはん 「将棋も勉強も知れば知るほど楽しい」第3局副立会人の船江六段 終盤の展開に期待

 明るい昼間に見ると茶色く、傘は直径数ミリ~2センチほど。梅雨のころになると、樹木の根元や朽ちた所で発生する。ホタルなどと同じように、発光物質ルシフェリンが酵素の働きで酸化することで光を放つ。
 本来、自生しているのは東京・八丈島や和歌山県南部。六甲山で見られる理由は、数十年前に植樹された南国産の木に胞子が付いていたためとされている。
 連日観察していた人によると、今年は6月22~25日ごろに一気に増えたそう。その後、過去最速の梅雨明けでいったん見られなくなったが、また降雨が続いたため、7月15日に再び発生が確認された。梅雨以外に秋雨の時期にも見られることがあるという。(吉田敦史)

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