暗闇で蛍光色に光るキノコ「シイノトモシビタケ」が、神戸市北区の六甲山中で今年も確認された。神秘的な輝きで愛好者を魅了する。
明るい昼間に見ると茶色く、傘は直径数ミリ~2センチほど。梅雨のころになると、樹木の根元や朽ちた所で発生する。ホタルなどと同じように、発光物質ルシフェリンが酵素の働きで酸化することで光を放つ。
本来、自生しているのは東京・八丈島や和歌山県南部。六甲山で見られる理由は、数十年前に植樹された南国産の木に胞子が付いていたためとされている。
連日観察していた人によると、今年は6月22~25日ごろに一気に増えたそう。その後、過去最速の梅雨明けでいったん見られなくなったが、また降雨が続いたため、7月15日に再び発生が確認された。梅雨以外に秋雨の時期にも見られることがあるという。(吉田敦史)